アメコミを読みたいらいとか

MARVELやSTAR WARSなどのアメコミを、ネタバレ有りで感想を書くブログです。更新頻度は気分次第。他にも読みたいものを気まぐれに

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初代キャプテン・マーベルを読もう!②

前回、ヨン=ログ大佐の暴走でマー=ベルはクリーセントリーと戦うことになりました。しかし本来は地球の侵略者であり、この行いは任務に反するのではないかと悩む様子も見られました。今回紹介するのはCAPTAIN MARVEL#1~#3。連載作品を制限していた当時のMARVELが新たにCAPTAIN MARVELとして個人誌を出すあたり相当マー=ベルに期待していたのかも知れません。キャプテン・マーベルの強さとは何なのかも考えながら読むとより楽しめるでしょう。
f:id:ELEKINGPIT:20210905105132j:imageCAPTAIN MARVEL#1

 

〈あらすじ〉

地球人偵察任務のため、宇宙帝国クリー軍から派遣されたマー=ベル大尉。しかし上官のヨン=ログ大佐の個人的な憎悪から数々の妨害が行われ、結果ウォルター・ローソンが巻き込まれ死亡してしまう。ローソンの人生を引き継ぐことに決めたマー=ベルに、なおも暴走するヨン=ログは地球に囚われたクリーセントリーを起動させたのだった。

 

〈最強のアンドロイド〉

塔のようにそびえ立つクリーセントリーは、惑星を征服するために作られた最強の軍事兵器です。鋼の肉体、高度な人工知能、圧倒的なパワー。クリーの一兵卒が勝てるほど甘い相手ではありません。またヨン=ログがマー=ベルを一方的に除隊させたことで、クリーセントリーはマー=ベルを破壊対象として執拗に攻撃を仕掛けます。
f:id:ELEKINGPIT:20210905122005j:image激しい攻防を繰り広げるクリーセントリーとマー=ベル。しかし戦況は徐々にマー=ベルの劣勢に。

空軍も慌ててこの戦いに参加しようとしますが、クリーセントリーの放った不可視のバリアの前に呆然と立ち尽くすしかありません。更にバリア内部には警備主任のキャロル・ダンバースが取り残されており、絶体絶命のピンチに陥ってしまいます。もし戦いの影響で基地に配備された核ミサイルが爆発したら……その場にいる全員が最悪の事態を想定していました。最早勝てないと悟ったマー=ベルは最後の奇策に運命を託します。電磁石で内部からダメージを与え、同時に最大出力のユニバーサルビームを叩き込むのです。

 

〈驚異の救世主〉

倒れたクリーセントリーを見てふっと体から力が抜けたのは、マー=ベルだけではありませんでした。その場に居た人々全員がマー=ベルへ感謝の言葉を送ります。1人の軍人に過ぎなかったマー=ベルにとって初めての体験でしょう。更にキャロルは、命懸けで自身を守ってくれたマー=ベルへ最大の賛辞と称賛の意を込めて、「キャプテン・マーベル」というヒーロー名を送ります。
f:id:ELEKINGPIT:20210905154001j:image目の前で戦うマー=ベルを見て、いつの間にか出ていた「キャプテン・マーベル」という言葉。偉大なる魂の礎が完成した瞬間。

一方この事件を起こしたヨン=ログは、ロナン・ジ・アキューサーやクリーの首魁、スプリーム・インテリジェンスから叱責を受けていました。マー=ベルの除隊は取り消され、地球人偵察任務は続行となります。

 

〈脅威の侵略者〉

銀河の果てでこれらの出来事をじっと見ている者がいました。スクラル皇帝、ドレッグ7世です。皇帝はかつての戦争でマー=ベルの勇敢な活躍を目撃しており、その存在を脅威に感じていました。そこで皇帝はスーパースクラルを呼び出します。恐るべきマー=ベルが地球へ来た目的と、その死を願ったのです。スーパースクラルは早速地球へ向かいます。
f:id:ELEKINGPIT:20210905205633j:imageドレッグ7世から直々に命令を受けるスーパースクラル。圧倒的なパワーと自信で打倒マー=ベルを誓う。

スーパースクラルがマー=ベルを見つけるのにそう時間はかかりませんでした。マー=ベルが事態を完璧に把握出来ないうちに戦闘が始まります。スーパースクラルはファンタスティック・フォー全員の能力を持つ恐るべき戦士です。皇帝が信頼を寄せるほどというだけで、スーパースクラルが如何に秀でた戦闘力を持っているかは容易に想像できるでしょう。奇策でクリーセントリーを倒したとはいえクリーの一兵卒が敵うような相手ではありません。マー=ベルの健闘もむなしくあっという間に倒されてしまいました。
f:id:ELEKINGPIT:20210906104741j:imageスーパースクラルの宇宙船に拉致されたマー=ベル。朦朧とした意識で脱出の術を探る。

 

〈クリーvsスクラル〉

スーパースクラルはマー=ベルが地球で何をしていたのかを探るためウォルター・ローソン(マー=ベルの地球人の姿)に擬態して基地への潜入を試みます。クリーセントリーと戦っていた人物がクリー人であることは基地に所属する全員が知っていました。しかしそれは侵略者としてではなく、むしろヒーローとして知れ渡っていたのです。スーパースクラルは頭を抱えます。クリー人が地球へ軍を差し向けるならば侵略が目的のはず。何故いずれ殺すであろう地球人を救ったのか? 何故ヒーローとして歓迎されているのか? その謎を探るため、スーパースクラルはキャロル・ダンバースの接触を図ります。しかしキャロルはウォルター・ローソンの行動を怪しみロクな情報を喋りません。焦るスーパースクラル。次の瞬間、宇宙船から脱出したキャプテン・マーベルがやってきました。
f:id:ELEKINGPIT:20210906105525j:imageスーパースクラルへ襲いかかるキャプテン・マーベル。迫力ある戦闘シーンとその行方は是非本編で。