アメコミを読みたいらいとか

MARVELやSTAR WARSなどのアメコミを、ネタバレ有りで感想を書くブログです。更新頻度は気分次第。他にも読みたいものを気まぐれに

STAR WARS vol1 SKYWALKER STRIKE【2022年3月私的ベストアメコミ】

今作は2015年、EP7フォースの覚醒に先駆けて発表されたカノン(正史世界)初のスピンオフ作品です。マーベルが28年振りに手がけたコミック版スターウォーズということもあり、大注目作として話題を呼んでいました。クリエイター陣も人気作に多く携わったベテランばかりという堅実っぷり。そんな今作は、EP4新たなる希望とEP5帝国の逆襲の間を紡ぐEP4.5とも言えるシリーズ。ルーク・スカイウォーカーを主人公にハン・ソロレイア姫など旧三部作お馴染みのキャラクター達が大活躍します。また今作は日本語版も発売されています。映画だけでなく、コミック版スターウォーズに手を出してみるいい機会かもしれませんね。
f:id:ELEKINGPIT:20220328142332j:imageSTAR WARS vol1 SKYWALKER STRIKE

 

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日本語版コミック

 

〈あらすじ〉

遠い昔、はるかかなたの銀河系で……

勇敢なるスカイウォーカー青年の活躍で、恐るべきデス・スターはついに破壊された。反乱軍はさらなる一手を加えるべく作戦を開始する。

邪悪なるシスの暗黒卿ダース・ベイダーは、デス・スターを破壊した若きパイロットの正体を探っていた。あの強大なフォースを操る人間はただ者では無いはずだ。

帝国軍兵器工場のあるサイムーン1へ潜入したルーク達は、大胆な攻勢を仕掛けようとしていた。銀河に自由を取り戻すために……

 

〈VSスカイウォーカー〉

EP4新たなる希望にてデス・スターの破壊に成功した反乱軍は、次なる一手を打つためにルークらお馴染みのメンバーをサイムーン1へと送り込みます。サイムーン1は帝国軍最大級の兵器工場で、デス・スターとここを失えば頑強な帝国軍も大きな打撃を受けることでしょう。任務は予想以上に順調に進み、ハンとレイアはメイン・コアをメルトダウンさせる手筈を整えました。一方ルークはフォースに導かれるまま、囚われていた人々を発見、解放します。しかしそう簡単に任務は成功しません。サイムーン1に、ダース・ベイダーが到着したのです。デス・スターを破壊したパイロットと同じ強いフォースを感じていたベイダーは、自らルークを探そうと動き出します。一方ルークも、ここでベイダーを倒せば多くの人が救えるとベイダーを探し始めます。2人が対峙するのにそう時間はかかりませんでした。
f:id:ELEKINGPIT:20220328160212j:image恐るべき暗黒卿と初対決するルーク。未熟なライトセイバー使いに真紅の刃が容赦なく襲いかかる。

 

結果から言ってしまうと、ルークとベイダーの初対決はルークの完敗でした。そもそも当時のルークは無意識的にフォースを感じる程度。操る術など知ってすらいませんでした。期待していた分ベイダーは少々ガッカリしますが、もし暗黒面に落とし鍛え上げれば……そんな思いが芽生え始めます。一方自らの実力を過信していたルークはこの出来事に大きなショックを受けてしまいます。機転を利かせてサイムーン1を破壊しながらも、自らを「ジェダイじゃない」と厳しく責め立てていました。こうなればもっと修行してうんと強くなるしかありません。オビ=ワンのいない今、ルークはタトゥイーンにあるオビ=ワンの隠れ家へ向かいます。そこなら何か強くなるヒントがあるのではと考えたのです。一方ベイダーは、ルークの正体を探るために賞金稼ぎボバ・フェットを雇います。ルークがタトゥイーン出身という情報を掴んだボバは、ケノービ老人と共に酒場を訪れていた事まで絞り込みます。そしてルークの友人を拷問することで、ついにデス・スターを破壊した青年がスカイウォーカーであることを突き止めました。
f:id:ELEKINGPIT:20220329001124j:imageルークの正体を突き止めるボバ・フェット。目的のためなら手段を選ばない。

 

ジェダイの条件〉

緻密に計算され尽くした隙のないストーリー構成を練られた今作は、映画を見ているかのような没入感にワクワク感で溢れていました。そんな今作では少し気になるセリフが。ルークの「僕はジェダイじゃない」という一言です。自らの未熟さを呪うセリフですが、そもそもルークはオビ=ワン以外のジェダイを知らないはず。ルークにとってジェダイとはどのような人物で、また何故ルークはジェダイでは無いのでしょうか?

本編を見ると、フォースを操れない自分の弱さから来たセリフと読めます。当然ルークもそのような意図で言った言葉なのでしょう。しかしここからルークの考えるジェダイ像が見えてきます。そもぞルークのこのセリフは、単にベイダーに負けた悔しさから来ただけではありません。自分のせいでサイムーン1に囚われた多くの人々を危険に晒したことも含めてなのです。また当時ルークが理想としていた偉大なるジェダイとは、クローン戦争で多くの命を救った英雄アナキンでした。ルークにとってジェダイとは命を救い悪と戦う存在。つまりヒーローなのです。純朴で素直な田舎の青年だったルークにとって、ヒーローになれるかもしれないという可能性は夢のよう。この道が想像以上に遠かったからこそ、ルークは大きなショックを受けたのかもしれません。