アメコミを読みたいらいとか

MARVELやSTAR WARSなどのアメコミを、ネタバレ有りで感想を書くブログです。更新頻度は気分次第。他にも読みたいものを気まぐれに

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IRON MAN #233〜#234

アーマーウォーズも集結し、平和な日常を取り戻したトニー。しかしその瞬間を付け狙うヴィランもまだまだ大勢いるのが現実です。今作はいわゆる閑話休題的な作品なのですが、スパイダーマンとのチームアップ回でもあります。精神がようやく落ち着いたトニーとスパイダーマンの共闘にはワクワクが止められません。
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〈あらすじ〉

アーマーウォーズを終わらせ、ついに安寧の日々を取り戻したトニー。しかし影は常に忍び寄るもの。牙を突き立てたのは、危険極まりない宿敵だった。

 

〈アイアンマン再来〉

アーマーウォーズを終戦させたトニーですが、仕事はまだまだ山積しています。何よりもスターク社とアイアンマンの信用を取り戻さねばなりません。トニーは正式にアイアンマンの復活を発表した記者会見を開催。更に東海岸で行われる博覧会への出展を決めます。またトニー自身がポロの大会など様々なイベントへ参加し、イメージ回復へ邁進する日々。メディアや人々の反応を見ると、トニーの作戦は順調に成功しているようでした。来たる博覧会までアイアンマンを疑問視する声は段々と少なくなっていたのです。そして迎えた博覧会当日。トニーはスターク社のブースへ自ら顔を出し、盛況する様子を見届けていました。現在米国で最も「技術」が集まった博覧会。そこには専門家だけでなく、アマチュアや一般人なども多く姿を見せる盛り上がりを見せています。ピーター・パーカーもその1人でした。記者として奔走する日々を送っていたピーターは、息抜きも兼ねて博覧会を訪れていました。興味深い展示の数々が目を引く中、ピーターは1つだけ妙にあることが引っかかってました。微弱ながら一瞬だけスパイダーセンスが反応したのです。スパイダーセンスはスパイダーマンの持つ言うなれば第6感、本能的に危険予知を行えるもの。一瞬だけ、それも極わずかにしか反応しなかったスパイダーセンス。しかしそれが妙に引っかかるのです。
f:id:ELEKINGPIT:20230707080934j:image博覧会を訪れたピーター。しかしわずかながらスパイダーセンスが反応し、その身に危険を知らせていた。

 

どうしても気になったピーターは、深夜スパイダーマンとして会場へ忍び込みます。何かの発明品へたまたま反応しただけかもしれない。しかし本当に危険が忍び寄っていたら……? 誰かを巻き込む前に原因を追求し、できるならば排除せねばなりません。悪い予感は的中していました。そこには生ける放射能とさえ呼ばれる危険人物、ラジオアクティブマンがいたのです。ラジオアクティブマンはオバディア無きステイン社へ雇われ、博覧会に出展者として参加していました。スパイダーセンスが反応したのはこのためです。一方ラジオアクティブマンもスパイダーマンから発される微弱な放射能に反応しており、同じく調査のため会場へ忍び込んでいました。放射能を浴びた特殊な蜘蛛に噛まれその能力を得たスパイダーマン。それゆえかラジオアクティブマンの前ではフラりと力が抜けてしまいます。ラジオアクティブマンはほくそ笑みます。自分の影響でスパイダーマンが弱っているならば、倒して捕まえるチャンスです。スパイダーマンを解剖し様々な実験を行えば、その原因も自身の強化さえ行えるでしょう。奮戦するスパイダーマン。しかし駆けつけた警官を庇い敗北してしまいました。一方、トニーは博覧会の警報装置が鳴ったことを感知、アーマーを纏い会場まで駆けていました。アーマーのアラートも頼りに、ラジオアクティブマンの隠れ家を発見。壁を壊し最短経路で戦いに挑みます。新たなアーマーの性能はスパイダーマンも驚くほどでした。フォースシールドでラジオアクティブマンのブラストを防ぎ、スパイダーマンが逃げる時間を稼ぐアイアンマン。しかしラジオアクティブマンと真正面から戦うにはまだ戦力が足りません。一方スパイダーマンは会場から対放射線用の防護服を発見、コスチュームの上から着用することで自身の弱体化を防ぎます。こうしてスパイダーマンとアイアンマンは、ラジオアクティブマンに立ち向かうのでした。
f:id:ELEKINGPIT:20230707185413j:imageラジオアクティブマンと戦う2人。危険な敵を相手にチームワークが試される。

 

〈アーマーウォーズを終えて〉

博覧会に参加するなど、様々な方法で世間への露出を増やしたトニー。その意図はアーマーウォーズで失墜した信頼を取り戻すためでした。それはアイアンマンも同様です。スターク社の展示の1つにアイアンマンのデモンストレーションが行われるなど、スターク社が全面的にアイアンマンの信頼回復に努めるほど。アーマーウォーズ時のアイアンマンの着用者を解雇し、現在はより信用のおける人物を雇用したと大々的に宣伝までしていました。では何故、そのタイミングでスパイダーマンとチームアップする必要があったのでしょうか? 当時のトニーはアーマーウォーズを終えて精神にようやく安定感が現れていました。それはスパイダーマンとチームアップできたことでも証明されているでしょう。アーマーウォーズ中のアイアンマンは味方さえ敵に見えてしまうほど追い詰められていました。今作でスパイダーマンと共闘しただけでも以前と違うことが分かるはず。トニーがようやく、再びヒーローとして立つことが出来た証です。アーマーウォーズ中、不安と余裕のなさから暴走気味だったトニー。しかし今作でスパイダーマンとチームアップしたことにより、ヒーローとしてアイアンマンが帰還したことを証明したのです。