アメコミを読みたいらいとか

MARVELやSTAR WARSなどのアメコミを、ネタバレ有りで感想を書くブログです。更新頻度は気分次第。他にも読みたいものを気まぐれに

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マイズナー賞2022【2022年のベストアメコミ】

早いもので2022年も終わりを迎え、2023年が始まりました。皆様はどのような1年をお過ごしになられましたか? 私個人の話にはなってしまいますが、原書を読み始めてから2年、アメコミという大海の広さをより実感する年となりました。未だほとんどMARVEL作品しか読んでいない私ですが、それでも多様な作品色(或いは作家色?)に驚かされるばかりです。さて、そこで今回は昨年読んだアメコミを振り返りながら私なりに最も面白かった「ベストアメコミ」を決めさせていただきます。題してマイズナー賞2022。本編を読む機会になれば幸いです。
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昨年のマイズナー賞elekingpit.hatenablog.com

 

アベンジャーズ部門〉

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elekingpit.hatenablog.com

 

マイズナー賞アベンジャーズ部門は、AVENGERS(1998)#1〜#4です。カート・ビュシーク氏のアベンジャーズシリーズをスタートさせた本作、ヒーロー譚として短い話数ながら内容の濃さとド真ん中を突き進む王道ストーリーに爽快感すら覚えていました。手に汗を握り思わず声援を送りたくなるヒーローの活躍は王道ならでは。未だ根強い人気を持つ氏のアベンジャーズシリーズが何故語り継がれるのか、本作を読むだけで多くの方が納得できるでしょう。

 

〈アイアンマン部門〉

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アイアンマン部門からはIRON MAN CRASHを選ばせていただきました。1980年代にして全コマCGで描かれた本作は、トニー・スタークの未来の物語です。常に1世紀先のテクノロジーを創造するトニーが、「テクノロジーは平等に全員がその恩恵を受けるべき」という思想の元に動き出すストーリー。トニーの異常とも言える技術進化への執着が垣間見え、また改めてテクノロジーとは何かを思い返す機会になりました。展開から結末まで、本作でしか描けなかった内容でしょう。

 

〈その他部門〉

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アベンジャーズ、アイアンマン以外の作品を(かなり雑ではありますが)その他部門とし、STAR WARS VADER DOWNを選ばせていただきました。EP4とEP5の間を描くSTAR WARSシリーズとDARTH VADERシリーズの初のクロスオーバー作品であり、カノンコミックでも高い評価を得ている本作。何よりも特筆すべきはやはり鬼神の如き活躍をするベイダー卿でしょう。様々な人物がルークを巡り入り乱れる中、圧倒的な存在感を放つベイダー卿。そして戦闘シーンの迫力も桁違い。悪役であるはずのベイダー卿一騎当千する姿に爽快感を覚える方も多かったのでは?

 

〈総合1位〉

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最後に紹介するのは、2022年のベストアメコミであるTALES OF SUSPENSE(1995)です。キャプテン・アメリカとアイアンマンの両誌を兼任されていた往年のタイトルを冠して描かれた2人の共闘作。それだけでもワクワクするのですが、2人が如何に固い絆に結ばれているのかを何度も実感できるのですからこれ以上何を求めるのでしょうか? 特徴的なアートやタイトルに相応しいストーリーなど秀でた部分は多くありますが、私にとって最も「読みたいものが読めた」作品です。お互いを最高の相棒として認め、お互いを心内で密かに尊敬しあい、お互いの呼吸を合わせる。キャプテン・アメリカとアイアンマンでしか描けないバディ物だったと言わざるを得ません。2人のファンであれば読後感でガッツポーズしたくなるような満足度がありますし、2人をよく知らないという方には入門書にもってこいの1冊です。これを機会に一読してみてはいかがでしょうか?