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MARVELやSTAR WARSなどのアメコミを、ネタバレ有りで感想を書くブログです。更新頻度は気分次第。他にも読みたいものを気まぐれに

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UNCANNY X-MEN(2012) vol4 VS SHIELD

ミュータントの革命を目指すサイクロプスX-men。憎まれようともミュータントと人類の平和的共存を目指していますが、世界からはチャールズ・エグゼビア殺害の罪で国際指名手配されています。そんなX-menがSHIELDと戦うのは、必然だったかもしれません。
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〈あらすじ〉

SHIELDはサイクロプスを捕まえるため、本格的に操作を開始した。一方サイクロプスは巨大なミュータント反応を確認。新たなミュータントを保護するため動き始める。そして発見されたエグゼビアの遺書とは? 明かされるエグゼビアの遺言に、全X-menが驚愕した!

 

〈正体〉

サイクロプスが発見したのは、新たなミュータントの反応でした。セレブロを使いミュータント反応を逐次監視していたX-menですが、これほど巨大な反応はかなり珍しいものです。メンバーを招集し、すぐにミュータントを保護するために動き出します。もし保護が遅れると甚大な差別を受けるか最悪の場合能力を暴走させ死者を出す恐れがあるでしょう。特に大きなミュータント反応の場合は能力が強力である可能性もあります。一刻も早く保護をする必要があるのです。マジックの能力を使い、反応があった地点へワープするX-men。しかしそこにはミュータントらしき人物はいませんでした。代わりにいたのは、ミュータントを捕獲するために作られたミュータントホビアの象徴であるロボット、センチネルではありませんか。チームは総力を上げてセンチネルを撃退、すぐに拠点まで引き返します。サイクロプスは激怒していました。センチネルを扱うのは基本的にSHIELDです。ミュータントを捕獲するために作られたセンチネルは、今やマリア・ヒルの命令でのみ動くのが基本です。サイクロプスサイキッカーの力を借りてマリア・ヒルを尋問。ところがヒルにも心当たりはありませんでした。ならば誰があの攻撃を仕掛けたのか? 事件の始まりから振り返りましょう。そもそもセンチネルのいた場所へ赴いたのは、セレブロでミュータント反応を感知したからです。ならばあのミュータント反応は偽造されたものに違いありません。セレブロでミュータント反応を逐次監視しているのは、世界でもごく少数の人物しか知らないはず。サイクロプスとマジックは、ジーン・グレイ学園のビーストを訪ねます。
f:id:ELEKINGPIT:20240314190812j:imageミュータント反応地点にいたセンチネル。X-menは新たな戦いに巻き込まれようとしていた。

 

ジーン・グレイ学園にやってきたサイクロプスとマジック。今や国際指名手配犯であるため、かつての仲間からも非難の目で見られてしまいます。ところがその時、サイクロプスの能力が突然暴走します。マジックも同様に暴走を始めてしまいました。これがきっかけでSHIELDにサイクロプスの居場所がバレてしまいました。ヘリキャリアとセンチネルがジーン・グレイ学園の上空を占拠します。サイクロプスは自分の能力の暴走が、何者かによって行われたものだと確信しました。ビーストのラボでマジック共々検査を受け、原因を突き止めなくてはなりません。一方あくまで威嚇のためにセンチネルを出撃させたヒルですが、ここでセンチネルも暴走を開始。助けに来たエマ・フロストらX-menウルヴァリン率いるX-menの2大チームで対処せねばならない事態になりました。ヘリキャリアも乗っ取られたのか、地上へ向けてビーム砲撃が鳴り止みません。ビーストが2人の検査を終えた頃には、学園の門の前が激戦地となっていました。サイクロプスとマジックの能力はなぜ暴走したのか?答えは至極単純でした。2人は何者かに注入されたナノボットによって能力を操られていたのです。ビーストの手で現在は無効化されていますが、センチネルの暴走と犯人は同一でしょう。戦いの隙を見てヘリキャリアに乗り込んだサイクロプスらは犯人を突き止めます。それはアポカリプスによって支配され、悪の道へと進んだ世界選のビースト、いわゆるダークビーストでした。
f:id:ELEKINGPIT:20240314194009j:imageマスクの下から覗かせる邪悪な瞳。全てはダークビーストの仕業だった。

 

戦いの後、瓦礫の処理などを進めるジーン・グレイ学園のX-men。そんな時にやってきたのは、シーハルクでした。弁護士でもあるシーハルクは、あるものを持ってジーン・グレイ学園の門戸を叩きます。それはジーン・グレイ学園がサイクロプスX-menをわざわざ召集するほどのものでした。シーハルクが持ってきたのは、チャールズ・エグゼビアの遺書なのです。遺言ともいうべきものが収められたデータがシーハルクの元へ届けられたのです。X-men両チームの全員がジーン・グレイ学園の一室に集められます。恐る恐る再生ボタンが押されました。部屋の真ん中にはエグゼビアが生前録画したであろうホログラムが映し出されます。重い口が開かれようとしています。語られた内容は、激励の言葉だけではありませんでした。あるミュータントの話です。マシュー・マロイという人物は、あまりに強力過ぎるミュータントパワーを持っていました。それは訓練で制御できるものではなく、エグゼビアでさえコントロールを諦めるほどの力がありました。そこでエグゼビアは、自身の能力を使いマシュー・マロイの能力を封印します。ところが最近になってこの封印が解けかかっているというのです。これまではエグゼビア自身が秘密裏に監視を続けてきましたが、もし自分が死んだ場合はこれをX-menに託すといいます。つまりX-menの手でマシュー・マロイを監視せよという、人生で最後の指令だったのです。
f:id:ELEKINGPIT:20240314220632j:imageエグゼビアの口から語られる強力過ぎるミュータントの存在。その監視がX-menに与えられた最後の指令だった。

 

〈対決〉

前回以上にアクションがあり、一気に物語が進んだように思える本作。センチネルとの戦闘や、ドラマ面でも心動かされるシーンがありました。しかしタイトルのようなSHIELDとの戦いが描かれたようには思えません。何故今作はvs SHIELDというタイトルがつけられたのでしょうか?

今作はマリア・ヒルが本格的にサイクロプス逮捕に動き始めるシーンから始まります。正にSHIELDとの対決を思わせるような場面でしょう。実際サイクロプスX-menとSHIELDは敵対関係にあり、「とうとうか」と思わせるようなタイトルであることは間違いありません。一方、SHIELDに負けるX-menが皆さんは想像できるでしょうか? 私にはそんな絵面が全く思い浮かびませんでした。では、もしSHIELDの装備や兵器を悪用した人間と対決したら? 今回は敵対関係にあるSHIELDとの対決に決着をつけ、またダークビーストどの関係に決着をつけるための話でした。それを1度にまとめて行うには、ダークビーストがSHIELDを操る必要があったのです。実際サイクロプスの能力が暴走するなど、単にSHIELDと対決する以上にヒヤッとする場面がありました。SHIELDとの対決も終えたX-men。エグゼビアから新たな指令が下された今、どのような道を歩むのでしょうか?